肩甲挙筋の役目・役割
肩甲挙筋は首の横、頸部から肩甲骨まで繋がる筋肉で、後ろ側は僧帽筋に、側方は胸鎖乳頭筋に覆われています。肩甲挙筋は肩をすくめ上げ下げする動作(肩甲帯の挙上、下方回旋)に大きく関与します。これらの働きから上部体幹のバランスを維持する働きも持っています。
また、肩甲挙筋は肩こりの原因となる可能性の高い筋肉としても知られていて、日常生活においても使用する機会が多い筋肉です。
肩甲挙筋の主な働き
肩甲挙筋の日常生活においての働きとしては「物を持ち上げる動作」が挙げられます。両手で持たなければならない重い荷物を持つ際、下ろす際には肩甲挙筋の肩甲帯の挙上・下方回旋の働きが大きく関与しています。
そのため、肩こりの原因となる筋肉と言われているのです。肩甲挙筋が原因となる肩こりの解消には、筋肉の緊張をほぐすストレッチが効果的です。
肩甲挙筋が最も働きかけるスポーツとしては「ウエイトリフティング」が挙げられます。ウエイトリフティングは床から重いバーベルを両手で持ち上げなければなりません。そのため、肩甲挙筋はウエイトリフティングにおいて、欠かせない筋肉のひとつとなります。
肩甲挙筋を使用するその他のスポーツとしては「野球」、「バレーボール」、「剣道」、「卓球」などが挙げられます。肩甲挙筋を鍛えることによって、各スポーツのパフォーマンス向上が期待出来ます。しかし、肩甲挙筋は緊張しやすい筋肉なのでトレーニング前後にストレッチで筋肉をほぐしてあげるようにしましょう。
肩甲挙筋はトレーニングやストレッチで鍛えることで肩こりの改善効果がありますが、その他にも「寝違え」の予防にもなります。寝違えは、睡眠から起きる際に肩甲挙筋が障害を受けることで発生する症状で、首を左右に向く際の回転制限をされたり、痛みが生じてしまいます。
これらは日常的に程よいトレーニングで健康挙筋を鍛えてあげることで、予防・改善をすることが可能です。
肩甲挙筋は肩甲帯の挙上・下方回旋の働きをすることで、上部体幹のバランスを制御している筋肉でもあります。そのため、肩甲挙筋が弱ってしまうと、肩関節周囲炎や肩結合織炎、肩関節不安定症などを引き起こす原因となってしまいます。肩こりの原因になりやすいデスクワークなどの仕事をしている方は、特に肩甲挙筋を意識して鍛えてあげることが大切です。
肩甲挙筋のトレーニング法
- シュラッグ
- ショルダーシュラッグ