板状筋を構成する2つの筋肉
頭板状筋
頭板状筋は後頭下部にある筋肉の中でも、最も外層に位置した筋肉となります。筋肉の面積が後頭下部にある筋肉の中でも比較的大きく、頸部の伸展・側屈・回旋の働きを持っています。また、頭部を安定させる働きや上体を安定させる働きがあります。
頭板状筋が働きかける日常的な動作としては「首を後側へ反る動作」、「首を真横に曲げる動作」、「首を左右に曲げる動作」が挙げられます。首を動かすだけではなく、頭部を安定させる働きを持っている重要な筋肉のひとつです。
頭板状筋は頭部・上体を固定する動作を用いる全てのスポーツに対して関与しています。頭板状筋が重要な役割を果たすスポーツは例えば野球が挙げられ、投げる際や打つ際の頭部や上体に少なからず衝撃が加わります。しかし、頭板状筋の頭部・上体の安定の働きがあるため、頭や体のブレが最小限に抑えられ、ボールやミットなどの標的を捉えることが出来るのです。
頭板状筋はスポーツはもちろん、日常的にも動かす機会が多い筋肉なので、筋肉の緊張が原因で肩こりを感じやすい部分でもあります。また、首には様々な神経が通っているため、筋肉が硬くなったり、炎症などの状態が続いてしまうと頚髄損傷などの原因にもなってしまうので注意が必要です。
それを予防するためにも緊張した筋肉をストレッチでほぐし、衝撃から首を守るためにもトレーニングで鍛えてあげることが必要です。
頸板状筋
頸板状筋は後頭部にある筋肉の中でも最も深層部に位置した筋肉で、頭板状筋と同じように「頸部の伸展」、「頸部の側屈」、「頸部の回旋」に関与しており、頭の安定や上体の安定の働きも果たします。
日常的な主な働きとしても頭板状筋とおなじように「首を後ろに反らす動作」、「首を真横に曲げる動作」、「首を左右に曲げる動作」が挙げられます。運動動作だけではなく、頭部を安定させる働きがある筋肉なので、日常的にも重要な役割を果たす筋肉となります。
スポーツにおいても、頭板状筋と同じく「頭部・上体を固定し行うスポーツ全般」に関与しています。鍛えることで頭部・上体のバランスが維持でき、万が一の衝撃による怪我や故障などといったトラブルも防ぐことが出来ます。
板状筋のトレーニング方法
- ネックエクステンション
- サイドネックフレクション
- レスラーブリッジ
- リバース・レスラーブリッジ