このページは、小胸筋の役割を解説してから鍛える方法を紹介している。
バストアップや肩こり解消が目的なら、こちらのバストアップと肩こり解消に効果的なワケから読んでおけばOKだ。
小胸筋の構造と役割
胸の筋肉と聞いてイメージするのは、胸正面の筋肉、つまり大胸筋だと思う。
しかし、胸の筋肉は一つではなく、大胸筋の奥(胸の上部外側)に小さな小胸筋がちょこんと存在しているんだ。
女性にとってはバストアップ効果が期待できる筋肉であることは間違いない。
多くの女性が大胸筋を鍛えているけれども、実をいうと、更に効果的なのは小胸筋なんだ。
小胸筋の参考値
筋体積 | 73立方センチメートル |
小胸筋は、大胸筋の9分の1ほどしかない小さな筋肉だが、バストアップと肩こり解消という2つの目を見張る効果を秘めている、隠れた名脇役なんだ!
小胸筋の主な働き
胸にある筋肉は、胸を動かすためのものではなく、腕(肩)を動かすために存在している。
多くの筋肉は、動きに関与する関節をまたいで配置されているのだが、小胸筋は肩の骨である肩甲骨の前面にくっついている。
そのため、小胸筋は肩甲骨を動かすときの補助筋肉として働いていて、主に、肩甲骨を下げるときに役立っているぞ。
つまり、腕を下げるときに肩の可動域を広げるための筋肉なんだな。
サブ的な働きとして、腕を下側へ回しながら下げたり、肋骨を引き上げたりすることもできるんだ。
日常生活でどのように使われているかというと、腕を体の側面で前後に回したり、イスに座ったまま足元にあるものを拾うときに役立つ筋肉で、息が荒すぎて呼吸が間に合わないとき限定で、胸郭を広げて吸気量を増やす補助的な役割も兼ねているぞ。
大胸筋とスポーツ動作
小胸筋は、残念ながらスポーツでそんなに重要な働きをしているワケではなく、大胸筋のサポート的なものと考えておいてOK。
大胸筋は、腕の前後左右の動きに大きく働いているが、腕を下げることはできないので、そこを小胸筋がカバーしていると思ってもらえればいいだろう。
野球
ピッチングでは、下げた肩甲骨を上げる動作が必ず入っている。
上げ下げの幅が大きくなるほど、遠心力が働きボールにスピードが乗るぞ。
テニス
オーバーハンドで打つ打球、つまり、スマッシュやサーブのスピードが速くなるぞ。
大胸筋が大きく育っても威力アップできないスマッシュとサーブは、小胸筋がカバーしてくれるんだ。
バレー
スパイクやジャンプサーブのように、振り下ろす動作でボールを打つときの威力が増すぞ。
陸上競技
やり投げで、手が頂点に達してから振りぬくまでのパワーを生み出すので、遠くに投げることができるんだ。
バストアップと肩こり解消に効果的なワケ
小胸筋は、バストアップと肩こり解消に効果があるとされているのは、それなりの理由があるの。
まずは、バストアップからね。
大胸筋が大きくなればバストが大きくなるのは、そのとおりなのよ。
その陰に隠れている小胸筋がバストアップにつながるとは考えにくいとおもうんだけど、実は、小胸筋の位置がポイントなのね。
小胸筋は、胸のいちばん端、分かりやすくいうとワキのすぐ近くにあるんだけど、この場所が膨らむことで、バストが内側に寄るの。
もう、お分かりよね?
寄せて上げての「寄せて」を自前の筋肉で実現できちゃうので、自然と谷間ができちゃうの♪
もちろん、乳房が内側に寄るのでバストトップのサイズもアップしちゃうってワケ。
次に、肩こりよ。
肩甲骨は肩を動かす大切な部分だから、小胸筋が衰えると可動域が狭くなり柔軟性が悪くなるのよ。つまり、硬くなるってこと。
筋肉が硬くなると血流が悪くなって疲れや老廃物が溜まり、コリやむくみの原因になっちゃうの。
猫背の人が肩こりしやすい原因の1つは、上体(胸)が曲がっているせいで小胸筋が縮んで使われにくくなった結果、小胸筋が弱ったから(もちろん、小胸筋だけが原因ではないよ)。
腕立て伏せをしたら、肩こりが少し和らいだ経験したことない?(私はしょっちゅうだよ)
腕立て伏せは、胸と肩のトレーニングだから肩甲骨も動かしているので、ストレッチ効果によって可動域が広がり血流も良くなって、肩こりが和らいでいるといってもいいの。
小胸筋のトレーニング方法
小胸筋は、インナーマッスルなので、それ単体で鍛える方法はないんだ。
そのため、小胸筋のトレーニングは、大胸筋と同じメニューで行うことが当たり前となっているぞ。
大胸筋は、腕立て伏せで育てられるから、小胸筋にも効果あり!
でも「腕立て伏せはキツい」と感じるかもしれないので、女性でもできるバストアップ向けラクラク腕立て伏せをこちらのページで紹介しておいたので、ゼヒチェックしてくれ!
ほかにも、ダンベルを水入りペットボトルに持ち替えた低負荷のダンベルベンチプレス・ダンベルプルオーバー・ダンベルアダクションも有効なので、カップサイズを大きくするにはうってつけだ!